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復興の象徴

兵庫県佐用町。

去年訪れた時は各地で見事なひまわりが咲いていた。

また訪れた先々での地元の方との談笑が思い出される。

その気さくな応対と人懐っこい表情。

接した誰もがその咲き誇るひまわりを誇り高く語っていた。

それがその一週間後、すべてを暗転地獄絵に変えた自然災害がこの町を襲う。

テレビのニュースで見た画像はとても一週間前に訪れたあの幸せで明るい黄色に染まった町とは全く違ったもので、自然の脅威に愕然とした。

あれから1年、まさかと耳を疑ったが、あのひまわり畑が復活したという。

神戸の震災の時、その惨状をまるで観光ツアーの一つの訪問地であるかのように見に来ていたやつらを腹立たしく思った記憶がある。

なので街中を見て回るのはやめて、そのひまわりだけを見に行くことにした。

播磨徳久駅で下車。

北上していくと、林崎のメイン会場のひまわりが見えてきた。

ほとんど枯れてしまっていたが、復活してたんやと少し感動。

そのまま北へ上って行ったが去年ひまわり畑だったところは田んぼや荒れ地になっているところが多かった。

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ここは遠景に見えるところまでひまわり畑だった。

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ここは去年一番きれいに咲いていたところ。

漆野地区のひまわりが一番見ごろのようだったのでそこで自転車を止めて写真を撮った。

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すぐそばを流れる佐用川も水が透き通り穏やかに流れていた。

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あの惨事の時のような濁流ではなく悪魔の表情はうかがい知れなかった。

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ひまわりもあの時の惨状が嘘であったかのように咲き誇っていた。

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赤いひまわりは初めて見た。

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規模はかなり縮小されていたが、ひまわり畑が復活していたことが非常にうれしい。

今町や人がどういう状態にあるのかわからないが、このひまわりが着実に復興へと向かっていることを象徴しているように感じた。

表面上元の戻ったように見えるところでも、その傷跡は見た目よりも深くいまだに残っているのだろう。

それでも町をあげてのイベントであるひまわりを、わずか1年で復活させた地元住民の強さに拍手だ。

神戸の震災の時も感じたが、やっぱり人間の生命力はすごいんだなとこのひまわりを見て再び感じた。

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復興への道のりを力強く1歩1歩歩んでいかれることを心から応援したい。
by tac-phen | 2010-08-10 05:27 | 兵庫
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