(四万十川の清流と原風景に魅せられて③-大逆転)の続き
話は少し前後するが、1日目の夕方に部屋に荷物を入れようとした時、玄関にBD-1が止めてあるに目が留った。 東京から到着したばかりのHanaさんだった。 東京からはるばる四万十川まで新幹線と特急と在来線を乗り継いで来たという。 いろいろお話聞いている中で驚くべき内容があった。 “明日はどこ行くの?” ”明日はカヌーやります。 ご一緒なのでよろしくお願いします。” ”カヌーはやったことあるの?” ”いや、そんなに。でもお2人がいるから大丈夫だとオーナーが...” “えーっ、俺らも初心者やで。 なんて聞いてるの?” ”カヌーを奨められて...セミプロの二人がいるから大丈夫だと。” “セミプロの二人って、まさか...” ”お2人のことだと...” 何考えてんねやー!?と叫んだが、まあそんなに適当でも行けるくらい簡単なんやろということで話を締めくくった。 そして夕食の時に一通り仕事を終えたオーナーが来たので、 ”彼女もカヌーやるらしいですね。” と話を振ってみた。 ”そうそう。彼女も明日一緒よ。” ”セミプロの人が一緒やから安心、って言ってましたよ。” というとちょっとうつむいてすぐに、 “そう、彼女がセミプロなんよ。” とわけのわからんことと言っていた。 意外な返答に大笑いしてしまった。 ”どうなっても知りませんで(笑)” ”大丈夫、大丈夫。” みたいな感じで終始和やかに場は盛り上がった。 そして2日目の朝、いよいよ今回のメインイベント、カヤックでの川下りだ。 コースの説明の後、オーナーに連れられて川岸へ行くとすでにカヤックは用意されていた。 ![]() パドリングのまともな説明もないくらいの超簡単な説明の後、それぞれ順番に乗っていく。 ![]() ![]() 見た目はとても静かな川のように思えるが、結構流れが早く自然と流されていく。 ![]() そして周りを見ると、川の中央からの風景は格別だ。 ![]() 自分自身が四万十川になったかのよう。 ![]() しばらくおとなしめの川の流れに雄大な景色とパドリングを楽しんだ。 ![]() ![]() すると先に流れが激しくなっている瀬が前に見える。 ![]() いよいよ第一関門か... と3人に緊張が走った時、天の声が! ”流れに向かって艇を向けたらいいからぁ!流れに対して艇を横に向けるとひっくり返るよぉ!!” とオーナーの叫び声。 どうも心配になって川沿いの道を車で追ってきたみたい。 後から詳細を聞いて笑ってしまったが... 瀬の前にカメラをしまおうと四苦八苦しているうちにどんどん流され、流れが早い2か所の間の浅瀬に座礁。 腰を振り振り、前へ前へと艇を進めるとやっと流れに乗った。 どんどんと階段を自転車で降りていくような感じの衝撃だったが流されてみると大したことはなかった。 ”何や、こんなもんか!?” とすかさず天狗になる3人。 ここからは流れが緩やかになると遡上したりくるくる回ったりと好き勝手なことをして少しでも長い時間乗っておこうと工夫した。 しばらくすると岩間の沈下橋が見えてきた。 ![]() 出発前川原で説明を聞いているときに、 ”沈下橋の橋げたにぶつかってもカヤックは大丈夫ですか?” ”ぶつかったらダメだけど、ぶつかる人なっていないよ。” と言われていたが、1日目に橋の上から流れがめちゃ早いのを見ているだけに不安だった。 少しずつ近づいてくる... ズンズン... ![]() ズンズン... ![]() さあいよいよだー。 ![]() うまく間を抜けれるか... ![]() と、引っ張った割にはあっさり抜けることができた。 ![]() 昨日に比べて流れも風もだいぶ弱まっていたようだ。 そして再び流れが緩いポイントへ。 ![]() ここで何回も遡上したり、くるくる回ったりして思い思いに操作を楽しんだ。 もはや全員ベテランの余裕だ。 そして再び瀬を越えて... ![]() かよう大橋が近づいてきた。 ここの川辺で休憩。 恒例のJET BOILタイム。 ![]() この近くの四万十学舎からオーナーへ電話。 ”どうだった?” ”いやぁ、めちゃ楽しいですよ。 川面からのパノラマ風景は最高です。” ”川の流れに艇を向けたら大丈夫だから。流れに対して横に向けると沈するよ。気をつけてね。” と繰り返しこのアドバイス。 我々の天狗になった鼻がどんどん伸びるのと正反対にどんどん不安になっているようだ。 ただこの時はオーナーの心情は正確には計れていなかった。 そして休憩後再びスタート。 ![]() ここからはもうわずかだということでまたここで行ったり来たり、できるだけ楽しい時間を引き延ばそうとした。 ![]() ![]() ここではいろいろな写真をとったりして遊んだ。 こちらへ向かってくるところ。 ![]() ![]() そして全力のパドリングシーン。 ![]() ![]() ![]() 写真で見ただけでもちょっとぎこちないのがよくわかる。 ![]() カメラに向かって... ![]() ![]() ズーム... ![]() イン!!! ってはしゃぎ過ぎやろ。 そして大胆なのはHanaさん。 ![]() 構えているカメラは防水機能のないGR。 絶対沈しない前提でいる!! 私のはすでにズームと液晶が壊れているカメラで水にやられても平気なのだが、何のためらいもなく使っている。 そしてkimotoshiさんとシンクロ・カヤッキング。 ![]() ![]() さんざん遊んだのでオーナーを待たせても悪いと思い、再スタート。 ![]() それでものんびりできるだけゆっくりと進む。 ![]() 少しずつ動いている景色が大画面の動画を見ているみたい。 ![]() この先ゴールまではもう少しあるのだが写真はこれでおしまい。 なぜなら全く動かなくなってしまったからだ。 ただこの先は事前に聞いていた通り、もろに向かい風になり流れがあっても前に進むのに苦労した。 意外とゴールの口屋内沈下橋まで距離があった。 流れが遅いたの季節だとかなり苦労するとのこと。 また風にあおられて沈するのもこの付近だとか。 ただセミプロの我々はあっさりクリアしたけどね。 そして沈下橋手前の川辺に到着。 長い間待たせて申し訳なかったかなぁなんていいながら岸に上がると、オーナーはまだ来ていなかった。 それから30分くらいしてからオーナーと幼馴染の手伝いの通称”アジのおっさん”が迎えに来てくれた。 それで宿に帰ってからいろいろ話を聞くと、あの神の声はやはり心配になって見に来たらしい。 川に出て間もなく我々のパドリングを見てとたんに不安を感じ、先回りして”ぶつかった人、今までいないよ。”と言っていた岩間の沈下橋まで見に行ったとのこと。 そしてその付近の流れがあまりに速いことに驚き、あわてて戻ってきて“神の声”を発するに至ったとのこと。 その後も沈しないか気が気でなかったという。 ”でも、最初の流れの速い瀬を越えたら余裕が出てきましたよ。” ”ほんとハラハラして見てたんだよ。” ほんとにどこまでもおおらかな(?)オーナーだった。 ”今度来た時は中村までお願いします。”というと、 ”中村までは遠くて迎えに行けんわ。”とのこと。 なんとか口説き落とそうと画策する3人だった。 それにしても昨年の秋に次回は四万十川をカヤックで、ということが実現し、しかも想像以上の大パノラマとカヤック自体の面白さで大満足だった。 この時期特有の水の濁りを差し引いても、あまりあるくらいの素晴らしさ。 また次回来たときもカヤックは絶対はずせなくなった。 いやそれどころか別コースを組んでいろいろ試してみたい。 また季節を換えてもやってみたい。 どんどんやりたいことが増殖した四万十川のカヤッキングだった。 (四万十川の清流と原風景に魅せられて⑤-のんびりローカル線の旅・JR予土線へ続く)
by tac-phen
| 2010-05-13 15:22
| 四国
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