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いつまでも元気なままで

先日のライドで訪れた明石。

まるで保存されているかのように昔の姿そのままだ。

学生時代を垂水、社会人1年目を淡路で過ごした私にとって、垂水・舞子・明石・淡路島は昔からなじみの深い町だ。

それが明石海峡大橋ができてから、これらの町は激変した。

きれいな公園やショッピングモール、おしゃれな店など次々と登場した。

唯一、その発展から取り残された感があるのが明石だ。

少し散策したが、やはりその頃に見た光景そのままだった。

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マリンジェット発着場付近、今でも使われているのか?と思ってしまうほど寂れた漁船群。

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この狭い内海に押し込められたように並んでいる。

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かつての播淡汽船はなくなり、フェリーもさえない状態のいま、その惨状を見事に表現しているように思える。

その内海をくるりと回って宗田造船。

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この辺りは港町・明石の雰囲気がそのまま残っている。

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この赤灯台、社会人1年目、週末を神戸で過ごして淡路島へ帰る時、さみしく光っていたのを思い出す。

今こそ淡路島は明石海峡大橋もライトアップされ、ハイウェイオアシス辺りは観覧車もあって華やかだが、橋がなかったころはきらきら輝く神戸から光の全くない淡路島へと流刑にあったような寂しさでいっぱいだった。

ちょっと町の方へ戻ると岩屋神社にぶつかった。

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淡路島にある岩屋はよく知られているが、明石に岩屋神社があるのが不思議だ。

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何かゆかりはあるのかとなかに入ってみると説明があった。

昔、明石浦の前浜の六人衆が淡路の岩屋に鎮座するこの神をこの地にお迎えし、海難防止と豊漁を祈ったとのこと。

そして魚の棚へ。

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昨年の5月にあわいちの際に立ち寄った時はあまりの寂しさに驚いた。

ただ今回はかなり活気があった。

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人通りもかなりある。

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それぞれの店の前で立ち止まるとすぐに声がかかる。

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魚棚のかつての威勢のいい掛け声が戻ってきてうれしかった。

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魚屋の方とお話しするとそれでもやはりなかなか売れ行きは厳しく、それどころかマダコも小さなものしかとれなくなったという。

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このイイダコの甘辛煮がおいしそう。

”兄ちゃん、500円くらい、入れとこか?”

この感じがやはりいい。

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日々変化していくものが多い中でこの明石のように昔の光景が自然と残っているのは貴重だ。

ただ、寂れていくのではなく、元気なままでいてほしい。

魚棚の元気な姿を見て少しほっとした。
by tac-phen | 2010-01-16 17:17
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