(壮絶!!トラブル続き...神が与えた試練か、それとも罰か?!-熊野街道ポタ(中編)の続き)
パンク修理を終え、再び走りだしたがすぐにタイヤの空気が抜けふにゃふにゃ。 近所の子供たちにコンビニの場所を聞いてそこで修理し直すことにした。 先ほど悪戦苦闘して直してほっとした直後だけにkimotoshiさんも落胆の色を隠せない。 さっきはパンクしたところにパッチ処理をしたが今回はチューブ交換することにした。 ブロンプトンは非常に優れた自転車だが、クイックリリースになっていないのが数少ない欠点。 こういうときこの欠点が大きくひびく。 前回も確認したが、タイヤに異物が刺さったままになっていないかさらに入念にチェック。 しかし今回はかなり手際がいい。 タイヤがフレームから離れにくいきらいはあったが、あっという間に後輪を再装着。 ”やっぱり一度やってるとかなり違うな”などと話しながらタイヤに空気を入れると、プシューと耳を立てずに十分聞こえるほどの大きな音で空気が抜けるではないか!! 新品のチューブやのに... 空気入れをはずすと同時にバルブから空気が抜けている。 なんで... また一からやり直しかー。 チューブは新品2本、パッチ処理したもの1本持っていたのでもうもう1本の新品を使うことにした。 後輪をはずすところからもう一度... おそらく一人でこういうことになっていたら落ち込みはかなりひどかっただろう。 しかも何回もタイヤをつけはずししたり、レンチでナットをつけはずししたので手の握力がかなり弱っているのがわかる。 そうは言いながらも2人だとなんやかんやいいながらテンションを維持できる。 そして2回目よりさらに早く処理を終了。 今回は空気もきっちり入った。 2人とも手はドロドロ。 コンビニのトイレで手を洗い、エネルギー補給と同時に休憩。 この時点でもはや日が傾きかけていた。 それでも日が完全に沈むまでは2~3時間はありそう。 いるところは和泉砂川辺りで、この先もJRの線路沿いを進むので、とりあえず行けるところまで行って暗くなったら輪行することに。 恐る恐る再出発。 合計3回、後輪の脱着からタイヤ・チューブのつけはずしをしたにもかかわらず、kimotoshiさんはよく気持ちが切れなかったな... 自分がパンクしていたらどうだろう... そんなことを考えていた。 こんなどん底でもラッキーなことに道は比較的わかりやすくなっていた。 時間はかなり押していたが、今回の目的は単に和歌山まで行くことではなく、街道をトレースすることとお互い再確認し丁寧に道を追って行った。 この辺りは従来の旧街道よりもかなり細い道を通ることもあった。 なぜか四国八十八ヶ所と示された道標もあった。 この辺りも非常に田舎っぽい落ち着いた感じのいいところだった。 しかも幸か不幸か日が陰ってきたおかげで柔らかい光を浴びてさらに景色がきれいになっていた。 和泉鳥取を過ぎたところからは一部山道を抜けるところもあった。 自転車で行くのは到底無理だった。 これまでと同じように時折府道30号に出るもこの辺は路肩も広く車も少ないので走りやすい。 そして山中渓で再び旧街道が分離。 ここで驚いたのが.... 紀州街道と書いた石標!! なんでこんなところに紀州街道?? 熊野街道をトレースしてきたのに.... 紀州街道ポタの時は最初紀州街道で途中で分岐があり孝子越街道へと進んだが、その反対側はどうも紀州街道が続いていたみたいでそれがここで熊野街道と合流していたみたいだ。 ただこれも実際走ってみて確認せなあかんなぁ、ということに。 街道をめぐっているとこういうことがあるからまた街道をトレースしたくなる。 この集落も山中宿として参勤交代の大名や商人たちでにぎわったという。 山中渓を過ぎると再び府道30号へ。 日本最後の仇討ち場と示されているところがあった。 この先すぐに... 和歌山県入り。 しばらくしてまた分離して集落に入るとすぐ中山王子跡があった。 この集落もいかにも昔ながらの雰囲気を残していた。 熊野街道は後半に入って俄然旧街道の雰囲気が出てきた。 県境には峠がつきもので今回も覚悟していた。 が雄ノ山峠は斜度は緩く、峠を越えた感じは全然なし。 下りに入るとすぐ分離。 山口王子跡。 この辺りの王子跡は同じ種類の岩で示されているが単にわかりやすくしているだけだろう。 下って行って町に入る。 日がさらに傾き、すべてを黄金色に照らす。 ここにも石標があったが... なんとあるのは墓の中。 川辺王子跡。 ちょっと陰で遊んでみた。 陽が傾くにつれさらに感じよく... ここにも川辺王子跡。 この神社は街道を旅する人たちの休憩所になっていたとのこと。 この参道も夕陽に照らされ... この辺りはコースの路面にタイルで“熊野古道”と示されているので非常にわかりやすい。 他の地域もこれくらいの工夫はしてほしいものだ。 ただいつの間にか熊野街道から熊野古道になっている。 道の先には土手が見えているが... 紀ノ川。 熊野古道は川辺の渡しから紀ノ川を渡ってまだ先へと続いている。 我々のトレースは今回はここまで。 紀ノ川沿いの県道134号を行ったり、河川敷を試してみたりして和歌山駅へと向かう。 日が沈んだ直後の紀ノ川。 とても幻想的。 まん丸の月も出ていた。 和歌山市街に着いたころにはすっかり真っ暗。 ファミレスで少し休憩... の予定がいろいろあったこともあり話が尽きなかった。 とにかく予定していた和歌山まで無事につけてよかった。 そんな感じで締めくくり店を出て駅へと向かったが... またも!! kimotoshiさんの後輪のタイヤの空気が抜けている!!! どうなってんねん!! ただ空気の抜けが少なかったのでとりあえず入れ直して駅まで行って輪行。 降りる駅に着くまで空気の抜けがあるか見てみた。 がそんな気配はなし。 無事家まで走って帰れたとのこと。 ただ翌朝やはり空気が抜けていたのでチェックしたところチューブに金属片が刺さっていたらしい。 最初のパンクの時から残っていたのか新たに踏んでしまったのか... どこまでパンク地獄が続くねん。 ほとんど嫌がらせやろ!! ただ、このポタリングでもメンテやトラブルを想定した準備の大切さを学んだ。 最後までトラブルで終わったが街道トレース自体は大満足。 また次へのモチベーションが高まった。 次は山中渓辺りからさらに熊野古道を追おうか、前半に合流した竹内街道を起点から奈良まで追うか、紀州街道を徹底的に進み熊野古道までを検証するか.... 興味、好奇心は尽きることはなさそうだ。 今回トラブルに散々巻き込まれたkimotoshiさん、事前のコースチェックから先導、また数々の試練にも気持ちを切らすことなく楽しいポタリングをご一緒していただきありがとうございました。 また次回もよろしくお願いいたします。
by tac-phen
| 2009-10-09 16:02
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