ビワイチ!(後編)

ビワイチ!(前編)の続き)

奥琵琶湖パークウェイが見えてきた。

スタート時に決めたことを思い出して、つづら尾展望台では休まずに最後の下りまで走ることを肝に銘じた。

ところが急に左膝の調子がおかしい。

ペダルが下に行ったときに痛みを感じるようになってきた。

一時的なものやろと気にせず進み、奥琵琶湖パークウェイの坂を登り始めた。

するといきなり右太ももがビシッ。

レーパンの上から見ても硬くなっているのがわかるくらいもう攣る寸前。

あわててギアを下げて一番軽いのにした。

なんで!快調に来てしかも全然登ってないのに....

かなり身体的にはもちろん、精神的にダメージを受けた。

左ひざの痛み、右太ももの攣り。

どうする、一旦ふもとまで(といっても数十メートル)下りて休憩してから登りなおす?!

などと自問自答していたがまだほとんど登ってないところでやめれるか!と突き進むことに。

ほんとはここで一旦様子を見るのがいいのだろうが性格上無理である。

しばらくすると勾配が緩やかになり脚への負荷が弱まった。

右太ももの攣りは治まったが左ひざの痛みは消えない。

奥琵琶湖パークウェイは勾配がきつくないので救われた。

とにかく一番軽いギアで我慢、これ以上何も起きないことを祈りながら進む。

この状態でかく汗は運動による発汗とは違うのがすぐわかる。

それでも何とかつづら尾展望台へ。

左ひざの痛みは強弱ありながらも続いていたが、太ももは張ってはいたものの攣りは治まっていたので止まらず登り続けることにした。

個人的には、奥琵琶湖パークウェイはここからが厳しい。

左ひざに負担をかけないようにできるだけ踏み込まないようにペダルを回す。

坂道でそんなことができるの?と疑問に思いながらやっていた。

いや実際は声に出ていたかもしれない。

ちょっと坂が緩やかになったり、下ったりしたときは足を伸ばしたり、振ったりして改善を試みる。

この奥琵琶湖パークウェイのいやなところはもう終わりやろ、と思ってもさらに登りがくるところだ。

坂が続くと右ももの攣りも出てきた。

そんなこんなでいろいろ工夫しながら最後の登りを登りきった。

後は下りだけだ。

写真を撮ろうと止まるが、脚を地面の下ろすのがこわい。

そっと地面に置くように足を下ろしてやっと安心できた。

ほっとして周りを見ると絶景である。

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パークウェイを登り始めてからこの間ずっとカメラは右手に持ち続けていた。

脚の調子が悪くなってから当然登りでは撮れず、かといって片付けるために立ち止まりたくもなかったのでずっとそのままだった。

下りで何枚か撮ったがどこで撮ったか忘れてしまった。

やっと後は下りのみである。

はあー、何か解放されたような気持ちのよい走り。

あっという間に下へ降りてきた。

平地では右太ももの攣りは治まるが、左ひざの痛みは消えない。

しばらく一番重いギアで走っていたが、残りの距離も考えて真ん中のギアと交互に変えて走ることにした。

すこし8号線を走り、藤が崎トンネルをさけ、湖岸へ。

すこし遠回りになるが車も少なく景色を楽しみながら走れる。

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木之本町入り。

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再び8号線に合流。

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賤ヶ岳トンネルを避け、旧道へ。

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この脚の状態ではこの坂もきつかった。

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このトンネル内がクーラーのようで気持ちいい。

再び8号線に合流、本来なら大音の交差点で右折、湖岸道路を目指すのだが木之本の町によることにしていた。

いろいろな方のブログから木之本が非常に情緒ある町であることを知ったからだ。

休憩がてら木之本の町を散策(詳細後日)。

結局木之本ではパン1個とファンタ1本でほとんど座ることなくサイクリング続行。

ここで寝転ぶなり足を伸ばしてゆっくり休憩すべきだったのかも。

木之本を出発したのは12時過ぎ。

8号線をすこし戻って大音の交差点を曲がり湖岸道路を目指した。

とにかく力を入れることができないのがつらい。

最初はおそらくやや下り気味の道だったので比較的走りやすかったが、平坦になり始めると脚が苦しくなる。

痛みと攣りにおびえながらのライド、長浜までめちゃ長かった。

長浜城が見えてきたとき、助かったと涙が出そうになった。

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長浜ではとにかく足を伸ばして休むことにした。

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最初は酒ケーキ、今年になって2回行ったがすでに店が閉まっていてゲットできずのコブラン焼きをお土産に...と考えていたが余計なことはせずに休むことを優先。

それでも足を伸ばそうとしても伸ばすことでつりそうになるし座ろうとしたら膝が痛いし。

ほんまに行けんのか...

そんなことを考えながら海を眺めていた。

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行けるやろ、あかんかったらそこで電車に乗ればええわ。

と不思議に強気になり30分ほど休憩し、コンビニでドリンクを補給して続行。

休憩してしばらくは脚の調子はいい。

2速で走ると足も回る。

とにかく道が平坦であったのが救いだ。

登りがあってもそんなに長くなかった。

ただサイクリングロードの縁を越えるのが苦痛だった。

越えるたびに足に衝撃が来る。

彦根を過ぎ長浜を出てから1時間くらいたったときに限界になり木陰を見つけて休憩。

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やはり座るのには苦労したが、このときは完全に寝転んだ。

木陰から見える空を見てると疲れがスーッとぬけていくのがわかり脚もリラックスしてきた。

完全に寝転んだらよく休まるんやなと悟ったような気がした。

ここでの休養は大きかった。

すこし脚が楽になったが油断せずに踏み込まないように回転を意識。

あまり変化のない、それでいて道の縁をこえなければならないめんどくささで嫌気が差してきたころすばらしい光景に出くわした。

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上が順光、下が逆光。

すばらしい麦畑だ。

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上が順光、下が逆光。

光の当たり方で色が違って見える。

痛みと攣りで止まって足を下ろすのですら一苦労でも思わず止まって写真を撮った。

先ほどの休憩とこの景色のおかげか、近江八幡までは比較的元気に進むことができた。

近江八幡は入ってからが長い。

水郷付近にコンビニがあったのでここで休憩。

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アイスクリームとファンタを飲み短めの休憩でスタート。

とりあえず近江八幡をぬければ後はすぐだ。

この辺りのサイクリングロードはそれほどよくなく狭いしすぐに縁が出てくる。

脚への負担を気にしながらのライド、いらいらする。

思いっきりこぎたい。

野洲市入り。

野洲はすぐに抜け守山市へ。

しばらくすると琵琶湖大橋が見えてきた。

たどり着けるという安心感からか自然と足が回る。

ここまで来ると早く琵琶湖大橋にたどり着きたい一心だ。

大橋の手前まで来ると端の中央への登りが見える。

あれが最後の難関か、と覚悟して脚に負担をかけないようにまわすことを意識して進む。

それでももうすぐ頂上というところで足が攣った!

引きずるように何とかペダルを回し琵琶湖大橋の中央へ。

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いろいろな思いも重なってよりすばらしい景色に見える。

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しばらく感動に浸りぼーと橋の上から眺めていた。

そして最後の下り。

ウイニングランのように気持ちよく下った。

堅田駅までゆっくりはしりゴール。

とにかく苦しかったビワイチは終了。

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帰り電車の中でいろいろ考えていたがやはり脚力が落ちているのだろう。

よく走った去年でもロングライドの後半で急坂や峠では足は攣ることはあったが、前半で攣ることはなかった。

それに膝の痛みは初めてだ。

それか股擦れをさけるためにサドルを低めにしたのが脚への負担を増やしたか...

とりあえずビワイチを終えた満足感はあったがいろいろ課題も突きつけられたようなライドだった。
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by tac-phen | 2009-05-20 17:38
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